これまでの出店検討を事例としてメモしておこう。
私の店舗探しの方法は3つ。①まずポスティングで体感した情報をベースに、②よさそうな地域を自分でネット検索する(アットホームなど)。③自分だけでは限界もあるので特定の不動産屋さんにもお願いしておく。
検討した主なエリアはこんな感じ。
大きな砧公園が近くにあること、犬が多いことが魅力的であった。ちなみに、このエリアの当時の犬の登録数は、用賀521頭・上用賀594頭・玉川台229頭・瀬田601頭・大蔵300頭・砧868頭・岡本502頭であり、合計約4000頭の大商圏である。
用賀駅の周辺は何度も何度も足を運び内見をしたが結局断念した。例えば、オーケー用賀駅前店の近くの物件を見つけたが賃料が高かった。用賀駅から瀬田交差点に至る通りの物件は小さ過ぎるのと、入口の段差が気になった。246玉川通り沿いにも物件を見つけたが三角形という特殊な間取りであったため諦めた。用賀いらか道にある店舗も考えたが、車が停め難いという欠点があった。
難しさを覚えたのは、それだけではない。
・「お店は茶沢通り沿い」「駒沢通り沿い」「世田谷通り沿い」のように言いたいのに、有名な通りに面している店が見つからなかった。近くにランドマークも見つからなかった。
・環八と246号線(玉川通り)が大きすぎて、万里の長城のようにお客様の流入が難しいのではないかと疑念があった。
・駒沢店とカンニバル「共食い」になるかも?
最後は諦めて、用賀の隣の桜三丁目に馬事公苑店を出店することにした。
ちなみに、馬事公苑店は最初は「ドッグサロンLC桜新町店」の予定であった。しかしこれまで、「三軒茶屋店」「駒沢店」と濁音交じりの店舗名だったため、今度も濁音が縁起良いと思ったこと。それから「馬事公苑」というランドマークに魅かれてこの名前を付けた。
犬が多いことが魅力的であった。ちなみに、このエリアの当時の犬の登録数は、等々力1092頭・尾山台306頭・奥沢1106頭・玉堤241頭・野毛302頭・中町604頭・上野毛521頭であり、合計約4000頭の大商圏である。
等々力駅周辺にトリミングサロンにばっちりな良い物件を見つけたが、駅からの道案内が複雑で、来店されるお客様へのお伝えが難しく諦めた。用賀中町通り沿い(等々力三丁目あたり)に物件を見つけたが、坂の途中であり店舗には難しいと判断した。上野毛駅から等々力駅・尾山台駅そして九品仏駅まで続く直線的な道である「等々力通り」にはたくさんトリミングサロン向きの店舗があった。家賃も安かったが、築年数が古く、修繕費まで含めて考えると躊躇せざるを得なかった。そしてやはり駒沢店とのカンニバル「共食い」である。多店舗出店の難しさだ。2年後にこのエリアをカバーできる田園調布店を出すことになる。
犬が多いことが魅力的であった。ちなみに、このエリアの当時の犬の登録数は、奥沢1106頭・東玉川342頭・玉川田園調布136頭・自由が丘333頭・緑が丘376頭・中根244頭・平町275頭・大岡山259頭であり、合計約3000頭の商圏である。
自由が丘の目黒通り沿いに物件を見つけたが、坂が多く自転車で来るのが困難そうだった。自由が丘駅の周辺、特に学園通りとすずかけ通りは、超有名なトリミングサロンがいっぱいだった。私たちにはとても払えない家賃であった。奥沢駅の裏手によい物件を見つけたが、数件隣りがトリミングサロンであったため、諦めざるを得なかった。奥沢大蛇通りにもよい物件を見つけ、何度も足を運んで周辺をチェックしたが、最後に家賃交渉で目標家賃にならず諦めた。自由通り沿いの奥沢三丁目に新築の物件を見つけた。家賃も安かったが、自由通りの交通量が多くて車が停め難いと判断して断念した。新築で家賃の安さを考えれば、今思えば出すべきだったと後悔している。都立大学駅から緑が丘駅に行く途中に「緑が丘交番前六差路」というのがある。特徴ある面白い六差路であり、ランドマークにもなる。この近くに2件も良い物件を見つけたが、しかし、これがどちらとも元トリミングサロンであり、泣く泣くやめておいた。この後にこのエリアをカバーできる学芸大学店と田園調布店を出すことになる。
世田谷公園があること、それから犬が多いことが魅力的であった。ちなみに、このエリアの当時の犬の登録数は、下馬1048頭・池尻581頭・野沢602頭・三軒茶屋一丁目135頭・上馬一丁目158頭・太子堂一丁目102頭・五本木384頭・東山274頭、上目黒四丁目138頭・上目黒五丁目128、合計約4000頭の大商圏である。
世田谷公園の周辺は、駒沢公園と同じで、犬OKのカフェやトリミングサロンが多く、周辺は閑静な住宅街であり、多くのワンちゃんが家族の一員として暮らしている。トリミングサロンは10店近くありそうだ。激戦区である!公園のすぐそば絶好の地に、ちょうどよい物件を見つけたが、定期借地権がついている。数年で返すのが前提らしく諦めた。
仕方がないので、三軒茶屋店、駒沢店、馬事公苑店、そして学芸大学店を出店して、このエリアを囲い込むようにした。多店舗ドミナント出店というのは、近すぎても離れすぎてもいけない。理想は東京城南・城西エリアのすべての場所から「車で10分以内」に2~4店舗あることだと考えた。
LCのコンセプト(早い・安い・優しい)に同感してくださったお客様は広域にわたっている。
少し紹介すると、世田谷区内でもLCの店舗がない地域、例えば車で15分~20分ぐらいの距離でも、多くのお客様がご来店してくださる。成城学園エリアや二子玉川エリア、明大前エリアがそうであり、馬事公苑店に通われている。
都内でも、LC店舗のある世田谷区や目黒区に隣接している杉並区や渋谷区はもちろんだが、例えば練馬区・港区・狛江市などでも相当数のお客様が継続してご来店されている。都心からは目黒通りや中原街道から通いやすい学芸大学店や荏原中延店にいらっしゃるお客様が多い。
もっと遠くでは、車で30分以上、あるいは1時間以上をかけてご来店されるお客様も、これまで数百人規模でいらっしゃる。例えば、埼玉県の蕨市やさいたま市、千葉県の幕張や船橋から通われている。神奈川県でいえば、武蔵小杉や新丸子は近いので当然だが、横浜市や登戸からも田園調布店に通われているお客様が多い。
結局のところ、出店エリアにこだわる必要はなかった。コンセプトをブレずに守る方が大切だと分かった。お客様は、和食屋は和食屋だから安心する。今日は和風、明日は中華風、明後日は洋風というようにコロコロとブレるお店は面白いけど安心できないと思う。トリミングサロンに求められるのは、「面白い」ではなく「安心」であろう。