私は自分で修理します
爪切り、ドライヤー、バリカン、ブロアーなどのトリミング道具、時々壊れますよね?
こんなとき、選択肢は3つですよね?
①自分で修理する
②メーカーさんに修理をお願いする
③思い切って新品に買い換える
私は①自分で修理します!
なぜなら、お金の節約です。②修理を頼めば高いです。部品代に工賃、さらに往復の送料も加わり結構な額になります。③新品と同じぐらいになることもあります。
故障のたびに、修理の依頼や新品に買い替えていたら、私たちのような零細サロンはとても経営できません。そこで私は自分で修理することにしました(結果は自己責任です)。
私も最初は「どしろうと」でしたが、数か月も経験すれば勘所はつかめました。私の経験則ではこんな感じの故障が多いです。
【私の経験則】
爪切り
90%以上がバネの破断
ドライヤー
70% 安全装置の異常(冷風しかでない)
25% コード線の破損(動かない)
5% スイッチの熱変形(ON/OFF切替できない)
バリカン
75% モーターの寿命(回転トルクが弱くなる)
10% 歯車の欠損(バリカン刃が動かない)
5% 基盤の故障(動かない)
5% スイッチ凸の削れ(ON/OFF切替できない)
5% コード線の破損(動かない)
ドライヤーの修理方法を公開します★
ドライヤー(Nobbyのハンディドライヤー)
を例にとって、症状別に具体的な修理方法を見てみましょう。これから先は危ないので絶対にコンセントは外して作業します。自己責任です。
【熱風が出なくなった、冷風しか出ない場合】
たぶん安全装置が原因です。ドライヤーは高温になると危険なので、金属の物理特性を利用して一時的に冷風になる仕組みになっています。この仕組みが異常に働いて冷風しか出なくなるのです。
この根本原因は毛詰まりだと思います(写真参照)。そこで対処方法としては、まずは熱線などに詰まった毛を取り除きます。
次に電源を入れて熱風ONの状態にして「ある部分」をポチっと押せば一瞬火花が出て直ります。時間がない時はポチっと押すだけでも一時的に直ります。
また新品でも安全装置が異常に働き、10秒間隔でパチパチと冷風になるドライヤーがたまにあります。
私の場合はこうなったら使いません。すべて分解して、部品として使うだけです。
安全装置を外せばまだまだ使えるのですが、それでは安全装置なしのドライヤーを使うことになります。
ワンちゃんに優しくありません。もったいないけど、ワンちゃんのために決して使いません。
【スイッチをONにしても動かない場合】
たぶんコードの内部の銅線が切れてます。線を引っ張ったり、踏んだり、長時間連続して使うと断線します。
対処としては、まずは電圧計でコードの断線部分を探します。もし電圧計がない場合は、目視と手触りで断線箇所を探します。コードが焦げて茶色くなっていたり、膨らんでいたりするので分かります。
断線部分を見つけたら削除して、繋ぎ直せばOKです。コードが短くなれば100均でコンセントを買って取り替えます。
【スイッチが硬くて動かない場合】
たぶん高熱でスイッチのプラスチックが変形しています(写真参照)。対処としては、スイッチを新品に交換してハンダ付けすれば直ります。
ただ、日本のネット通販では純正部品が売っていないようです。中国のアリババ経由で購入して新品を取り付けます。1個数十円程度です。
以上が、私が日常的に行っているドライヤーの修理です。1台のドライヤーを直すのに約15分、これで1万円近い節約となります。
私の場合、年間で100台以上のドライヤーを直しますから、かなりの節約になります。ドライヤー以外にも、バリカン・ブロアー・スタンドドライヤー(数万円~10万円以上)などもっと値段の高い道具もありますから、相当な節約になっています。
ただし、コストは後工程に行くほど高くなります。
故障してから修理するのではなく、できれば故障しないように「日常のお手入れ」が一番の安上がりだと思います。ドライヤーでいえば、吸い込み口の毛を定期的に取り除くことです。これだけで寿命は倍増します。たぶん。
定期的にブラッシングをして毛玉ができないように清潔にすることが、ワンちゃんのトリミング時間と料金を抑えることに通じる、これと同じだと思います。