トリミングサロン

経営者ブログ

インボイス制度

トリミングサロンのインボイス対応の基本を押さえましょう★★★



インボイス対応について考えてみました。


【あなたのお店はどっちのタイプ?】


まず、大前提としてお店がどっちのタイプなのか?チェックする必要があります。お店のタイプによって論点が違ってきますから重要です。


●派遣や出張などでフリーランスのトリマーさんと契約しているサロン

従業員やアルバイト・パートさんのみを雇用している一般的なサロン


今回は下の一般的なサロンに限定して話をします。上のサロンは複雑すぎるのでまた機会がある時にお話しします。





【免税か課税か、どっちを選ぶ?】


いよいよ今秋(2023年10月)からインボイス制度が始まります。準備期間も終盤になってきました。売上が1000万円未満でこれまで免税事業者だった個人事業主や会社も決断の時です。


●免税事業者のままか?

●課税事業者になるか?



私の結論は、

免税事業者のままが良い!(可能ならば)






【免税事業者がよい理由(課税はデメリット多い)】


●デメリット①

課税事業者になると数十万円の負担増になる


これまでお客様から預かった消費税を利益にしていたのに、今後、課税事業者になると消費税の一部を納付することになります。


●デメリット②

課税事業者になると事務負担が増える?


確実に増えると思います(簡易課税というのを選択すれば、負担は軽減できます)




【免税事業者がよい理由(免税でもデメリットない)】


●免税事業者のままでも、お客様が減る可能性は低い?


ニュースや新聞記事では課税事業者にならないとお客様が減る、だから課税事業者にならないと大変なことになる、という趣旨の記事が目立ちます。確かに建設業界などはそうなると思います。


しかし、トリミング業務については一般のお客様が「課税事業者に逃げる」ことは少ないと思います。


私たちが美容院を選ぶ際に、課税事業者かどうか気にしないのと同じです


逃げる可能性があるお客様はトリミング代金を経費にしているお客様です(*注)


例えば、ワンちゃんが人気写真モデルやYouTuberだったりすると、トリミング代金を経費にしてる可能性があります。そんなお客様は滅多にいないですよね?


「領収書を下さい」と言われるお客様がいらっしゃれば、逃げる可能性があるお客様になります。


(*注)厳密にはお客様自体が課税事業者で、かつ原則課税を選択している場合。



以上のような理由から、可能ならば免税事業者の方がベターだと思います。








【ただし書き】


ただし、あえて課税業者を選ぶほうがベターな場合もあります。ケースバイケースです。ルールに従って、免税と課税の間をコロコロと変える業者もいます。


税理士さんに相談して下さい。


顧問税理士がいなくても大丈夫です。税務署に電話して予約すれば、無料で丁寧に面談して教えてくれます。